家庭医の視点を持つ産業保健活動を実践する  ~安藤労働衛生コンサルタント事務所~

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臨床医・家庭医として

【漢方・東洋医学 ⑤】

漢方は生薬レベルで考えたほうが良い理由。 漢方には、麻黄や甘草、附子など、いくつかの気を付けなければならない生薬があります。甘草の摂取は1日6g程度まで、というのは漢方を生薬レベルでみる癖がないと、ついオーバーしてしまう危険性があります。 芍…

【漢方・東洋医学 ④】

これまでの私の人生で漢方に数々の危機を救ってもらった「漢方」への恩返しの意味もあり、土曜日の休日の自分の時間を削って「人の役に立てる漢方外来」を目指して、漢方外来をさせていただいていた時期があります。スタッフの皆様のご支援のおかげもあって…

【漢方・東洋医学 ③】

漢方の処方には、 ① 病名処方(各疾患ガイドラインに基づく処方)② 証と診察による選択(古典的な診察に基づく処方)③ 診察と対症療法(各個人の体質の特性と生薬の特性を考慮した処方) 3通りあると思うのです。 ①最も西洋医学よりな処方が病名処方、②古典…

【漢方・東洋医学 ②】

保険診療で処方できるのはエキス剤としての漢方です。女性によく使われる当帰芍薬散、じつは煎じ薬の「当帰芍薬散」とエキス剤の「当帰芍薬散」とでは香りが全く違います。個人的には、むかし毎日「当帰芍薬散」を煎じていて、家じゅうに煎じ薬の香りが広が…

【漢方・東洋医学 ①】

わけあって、私が漢方を学ばせていただいてきた「歩み」について、頭の中の整理の意味もあり、少しだけ語らせていただこうと思います。皆様にお役に立つような本やサイトもご紹介させていただこうと思います。その前に、私がここまで漢方について知ることが…

認知症診療を考える ①

医学書院から出版されている「誤作動する脳」の著者である樋口さんから教えていただくことは非常に多いです。言葉一つ一つに重みがあって、胸に刺さります。単純に「当事者の方の語り」という簡素な表現では表現しきれない奥深さを感じ、私にとっては、「(…